ホーム > 生活・ビジネス > 健康 > 2014年10月9日

「ビタミン」「美容」「栄養」ドリンクは、本当は効果があるorない?実際のところ効果は無い?

「ビタミン」「美容」ドリンクは、おカネの無駄?栄養ドリンクの本当のところ

ビタミンCやコラーゲンなどが入ったドリンクを、健康や美容のために飲む人も多いだろう。

「ドリンクをサプリメントの代わりに飲むのはやめたほうがよいでしょう」と話すのは、『サプリメントの正体』の著書がある田村忠司さんだ。その理由は添加物と価格だ。

「サプリ系ドリンクは糖分や保存料、香料などがどっさり入っているものが多い。保存性を高めるために、熱処理が加わり、ビタミンなどの成分も壊れているかもしれません。効能が疑わしく、摂取を控えるべき成分が含まれているうえに、普通の清涼飲料水より高い。心配な成分がもっと少なくて安く済む方法は、いくらでもあります」

同じ効果を求めるなら、錠剤やカプセルのタイプを選んだほうがいいと言う。田村さんは医療機関専用サプリメントの専門メーカー、ヘルシーパスの代表取締役社長。錠剤やカプセルにも添加物は入っているが、「ドリンクよりはるかに少なく、効果も高いはずです。また、健康上の問題があるなら、きちんと病院に行って薬を処方してもらえば、保険が利いて3割負担で済みますよ」。

主なサプリ系ドリンクの期待される成分と、その効果のほどを田村さんが解説する。

「ビタミン」「美容」ドリンクは、おカネの無駄

【ビタミンC】の効果

美肌効果を期待されるビタミンC。まずビタミンCの1日に必要な摂取量は、何を求めるかで変わってくる。壊血病を予防するには1日100mgで十分。さらにストレス対策や美肌効果を期待するなら2000mg、3000mgの摂取がお勧めという。

「ビタミンCの別名『アスコルビン酸』の語源は、血管の強度が落ちて全身から出血し、最悪の場合、死亡する壊血病を防ぐための酸という意味です。ビタミンCはいろいろな働きをしますが、いちばん大事な仕事はコラーゲンを作ること。血管はコラーゲンでできている。コラーゲンはたんぱく質で、ひも状に三つ編みになっていて、この三つ編みを作るためにビタミンCが必要です。痛んだコラーゲンを修復できないと、血管の強度が保てずに壊血病になります」

さらに、副腎という臓器がストレスと戦うためのステロイドホルモンを作るときにビタミンCを使う。だから、ストレスにさらされている人は100mgでは足りない。免疫細胞が働くためにもビタミンCが必要。目の細胞も紫外線がダイレクトに入ってくるのでビタミンCを欲しがる。そこまでビタミンCが満たされてから、ようやく「お肌」に回る。

ちなみに、田村さんは1日3000mg摂取している。「私の場合は、美肌対策というよりストレス対策です。ビタミンCの過剰摂取による害はそれほどありません。せいぜい下痢をする程度(笑)」。

それならば、と安心してビタミンC入りのドリンクをたくさん飲むと、糖分や添加物をたっぷり摂取することになる。「ドリンクではなく、ビタミンCを多く含む野菜や果物を食べればいいのです。パプリカ(ピーマン)やブロッコリー、キウイはビタミンCが多い」。

自炊をしない人ほど手軽なドリンクに頼りがちだが、むしろ健康や美容によくないと心得よう。

【ビタミンB群】の効果

疲労回復効果を期待されるビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群。主に栄養ドリンクに入っているが、やたらと味が濃いのには理由がある。「ビタミンB群は味がまずい。だから、ものすごく甘くして、香料を入れて、飲みやすいように味を調えているのです」。

甘いから当然、糖分が多い。糖分を減らそうとすると、今度は人工甘味料が入ったものになり、どちらに転んでもデメリットがある。「元気になるために、なぜそんなものを飲むのか、意味がわかりません」。
しかも、栄養ドリンクは総じて価格が高く、中には1本数千円のものもある。「ビタミンB群の錠剤を飲んだほうが、効果ははるかに高いし価格も安い」。

【コラーゲン】の効果

美肌効果を期待されるコラーゲン。化粧品でおなじみだが、最近ではコラーゲン入りのドリンクもある。

しかし、口から摂取したコラーゲンがそのまま体内でコラーゲンになるわけではない。コラーゲンに加熱して変性したものがゼラチンで、ゼラチンが細かく分解されたものがペプタイドになり、さらに細かくなるとアミノ酸になる。そのアミノ酸が消化吸収されて、体の必要なところでコラーゲンにまた組み直される。

アミノ酸になるなら、特に害はなさそうだが、「人間をはじめ、動物の肉の3分の1はコラーゲンでできているので、肉を食べれば自然にその3分の1のコラーゲンを摂取していることになります。あえて積極的にドリンクでコラーゲンを摂取する必要はないでしょう」。

同じ効果を期待するなら、ビタミンCと併せて肉を食べればいいのだ。

【ヒアルロン酸】の効果

保湿効果が期待されるヒアルロン酸。化粧品で肌の表面を潤す効果があるが、ヒアルロン酸入りのドリンクもある。

これまた口からヒアルロン酸を摂取しても、意味がない。「ヒアルロン酸は、アミノ酸とブドウ糖の化合物。飲んでもアミノ酸とぶどう糖に分解するだけ。肉とご飯を食べるのと変わりません」

【酵素】の効果

ここ数年、酵素ブームが続いている。グリーンスムージーが流行し、酵素ドリンクも発売されている。酵素は消化や代謝などの生命活動を促す物質で、消化を助ける「消化酵素」、代謝を助ける「代謝酵素」がある。消化酵素も代謝酵素も体内で作られるが、加齢とともに減少するとされる。そこで食物で酵素を補給しようというわけだ。

だが、口から酵素を摂取しても、意味がない。「酵素はたんぱく質だから、一部の酸に強い消化酵素以外は胃液で壊れ、消化されてしまいます。高い酵素ドリンクを買うのは無駄です」。

では、どうしたら体内の酵素を増やせるのか。「たんぱく質を食べて、体内で作り出せばよいのです。たんぱく質は、連結したアミノ酸ですから、必須アミノ酸がそろっているようなもの、またはそろう組み合わせの食べ物を取りましょう。たとえば、お米と大豆はよい組み合わせです」。つまり、和食である。

【ウコン】の効果

二日酔い予防の効果を期待されるウコン。肝臓が元気な人はいいが、肝炎の人は不注意にウコンを飲まないほうがよい。ウコンはクルクミンという抗酸化物質を含む。これは肝臓を守ってくれるが、ウコンには鉄分が含まれていることが多いのが問題だという。

「肝臓の悪い人が鉄分を取りすぎると、肝臓にダメージを与える。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていて、症状がかなりひどくならないと自覚症状がないので、本人も知らないうちに肝炎になっているというケースがありえます」

ウコンのドリンクを飲む前に、自分の肝臓が元気かどうかを健康診断で血液検査の数値をチェックしよう。「γ-GTP、ALT、ASTの3つは肝臓の健康度を表します。これが高い場合は、ウコンを飲まないほうがいいですね」。

肝臓が弱い人ほど、お酒を飲む前にウコンに頼りがちだが、医師に相談したほうがよいだろう。

引用元:東洋経済オンラインより

 

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