ホーム > ニュース > 2014年10月6日

台風18号で御嶽山も危険?噴火以来初めての雨で土石流発生の危険性も

御嶽山(おんたけさん)周辺で2日、噴火以来初めて雨が降り、捜索活動は打ち切りを余儀なくされた。

5日以降は台風18号の接近で大雨になる可能性があり、土石流発生の危険性も高まることから、地元自治体では周辺住民に警戒を呼びかけている。

長野地方気象台によると、7合目にある御嶽山観測所では、2日午後4時過ぎから雨が降り始め、1時間で1・5ミリを観測。付近では前線が通過する3日昼ごろまで降り続き、最大1時間20ミリの雨量になると予想する。さらに、5~7日は台風18号の影響で捜索活動の遅れが懸念される。

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遭難者発見も困難に

群馬大広域首都圏防災研究センター長の片田敏孝教授(災害社会工学)によると、火山灰は降雨でぬかるみ、捜索隊が現場に入りづらくなる。加えて、吸水後に乾燥するとセメントのように固まるため、片田教授は「深く積もっているところは遭難者の発見が難しくなる」と指摘する。

さらに、固まった火山灰の上に雨が降ると、今度は浸透せずに流れ、地表を削って土石流に発展する危険性がある。長野県では捜索隊の安全確保のため、活動を中断して下山するための基準を策定。3時間後に降雨が予想される場合や、降雨を確認した場合には現場からの撤退を決めた。

同気象台では、御嶽山の頂上付近の10月の平均気温について、周辺での観測状況から0度程度と推定。降雪や凍結もあるといい、今後、厳しい環境での捜索を強いられそうだ。

「早めに安全確保を」

また、土砂災害は捜索隊だけでなく、周辺住民にとっても注意が必要だ。

片田教授によると、雨で流れた火山灰は大雨によって削られた土砂と一緒に川に流れ込み、流れが遅いところで沈殿する。このため下流域で川底が上がり、洪水が起きやすくなるという。

「どの範囲まで洪水が起こり得るかははっきりとしないが、山だけで完結する問題ではない。これまでに洪水や土砂災害がなかったところでも注意が必要で、川に安易に近づかない方が良い」と呼びかけている。

国交省は「集落に達するような土石流の恐れは小さい」としているが、同省中部地方整備局では2日、周辺の川の水位や濁りを24時間態勢で監視するためのカメラを設置。住民に対しては、降雨時に河川や渓流沿いへの立ち入りを避けるよう注意喚起しており、「雨が降り始めたら市町村の発表する避難情報に従って早めに安全を確保する行動を」と呼び掛けている。

産経ニュース

 

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